かけだしBotterでもできる!Macで自動売買する方法〜Pythonインストール編

トレード

「自前のシステムトレード環境を一から準備するにはどうやるんだろう・・・?」

そう考えている方は多いと思います。

特にMacでは標準で用意されている環境があるものの、そのままでは使うことができないため、一番最初から躓いてしまいがちです。

この記事ではパソコンに詳しくない私でもできる、Python環境の準備について紹介していきます。

そもそもPythonを使うべきなのか?

FXや暗号資産(仮想通貨)の自動売買を考えている方にとっては、どのように実装していくかということから考える必要があります。

業者から提供されているサンプルで多いのは、PHP、Ruby、JavaScript、JavaそしてPythonといったところでしょうか。

この辺りの話はまた別の記事で紹介していきますが、ここでは「Python」を使うことを前提に設定していきましょう。

かけだしBotterでもできる!Macで自動売買する方法〜自動売買のための環境検討編
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なお、WindowsへPythonを入れる場合にもほぼ同様の手順でできるはずですので、ぜひ参考にしてみてください。

MacのPython環境設定は意外と躓くことが多い

Macでは購入時から元々Pythonが入っているので、設定は何もしなくても使えると誤解している方がいるようです。実際には、元々Macに入っているPythonのバージョンが古く、現在では一般的なライブラリやソースが使えないことが多いのです。

そこで、今回はPythonの最新版を使うための基本的な準備を紹介していきます。

インストールしたPythonの確認

ターミナルを開き、早速以下のコマンドを入力してみましょう。

python --version

もし、「Python 2.7.16」など、Python 2だった場合には、Python 3をインストールすることが必須です。また、Python 3である場合にも、可能であれば最新版のPythonを入れることを推奨します。

Pythonのバージョンを管理するには以下の方法があると思います。(他にもあるかもしれません)

  • 公式のインストーラを使う
  • pyenv(Pythonの実行環境を管理するツール)を使う
  • Homebrew(Mac用のパッケージマネージャー)を使う

あまり考えずにインストールできるのが2番目のpyenvを使う方法と3番目のHomebrewを使う方法なのですが、今回はpyenvを使った設定を見ていきましょう。

pyenv準備とPythonインストール

正直私はこの辺りのことを語れるほど詳しくありません。こちらの記事に、pyenvの入れ方を詳しく紹介されている方がいるので参考にしてみると良いでしょう。

なお、ターミナルとして使っているものは以前はbashと呼ばれるものでしたが、現在ではzshと呼ばれるものが標準で設定されています。どちらでもいいはずなのですが、私はbashの方が使いやすい(というか調べると情報が多い)ので、bashにしています。zshからbashに変更する方法は、こちらの記事で紹介されている方がいます。

pyenvを入れたら以下のコマンドでPython 3の最新バージョンを確認します。

pyenv install --list

表示された最新バージョンが仮に「3.5.0」だった場合、以下のコマンドで最新のPythonバージョンを入れられます。

pyenv install 3.5.0

きちんと最新バージョンになったか、一度ターミナルを閉じてから再度以下のコマンドで調べてみましょう。

python --version

もしかするとまだ最新バージョンになっていないかもしれません。それはMacで端末に設定しているデフォルトの方のPythonを参照している可能性があるためです。次のコマンドで調べましょう。

which python
> /usr/bin

/usr/binになっている場合にはデフォルトの方のPythonが参照されています。こちらの記事を参考に、設定を変えましょう。

anacondaのインストール

ここまでできればPythonを使う準備はできていますが、もう少し環境を揃えることをお勧めします。Pythonには、これまでのPython利用者たちが作り上げた膨大なソフトウェア資産があり、自由に利用できるようになっています。その中でも「anaconda」というデータサイエンスをはじめとする科学技術計算のためのプラットフォームも入れておきましょう。

anacondaのインストールはこちらの記事を参考にしてみてください。

まとめ

ここまでできればMacでPythonを使う準備は完了です。次の記事では実際にAPIを作って使ってみましょう。関連する次の記事もおすすめです。