[株式・先物も]おすすめの証券会社を教えます[投資信託も]

株式・債券

証券会社を選ぶポイント

まず、証券会社を選ぶポイントについてですが、私が証券会社を選ぶ上で重要視したのは以下の点です。

  • 各種手数料が低い
  • 取り扱っている資産・商品が多い
  • 国内で登録・認可された業者か

1点目は各種手数料です。わかりやすいものは現物株式の手数料であり、売買に必要なコストの低さが最も重要だと考えます。そう考えると、ネット証券一択になります。国内の伝統的な証券会社ははっきり言って手数料が高すぎ、選択肢の候補にすら上がりません。他にも「外貨建資産を購入するための為替レートが有利であるか」なども見ています。

2点目は取り扱っている資産・商品が多いかという点です。国内株式や投資信託を売買できるのはもちろん、各種先物・オプションや外国株式などを取引できるかも見ています。また、資産としては取り扱っているとは言っても実際に購入できる商品が限られていることも多く、例えば証券会社によって外国株式を取引できる銘柄に差異があることが一般的です。

3点目はうっかり忘れがちですが、安心して利用できるかという点で非常に重要です。海外業者は日本よりも高いレバレッジで取引できるため魅力的に感じられるかもしれませんが、ざっと問題点を挙げれば「スプレッドや手数料が高い」「出金時のトラブル」「セキュリティ上の懸念」などがあり、トラブル時に対応してもらえない懸念があるため、お勧めできません。ここで紹介する業者は全て日本で登録・認可された業者のみです。

専業トレーダーが選ぶおすすめの業者

SBI証券

SBI証券

SBI証券のメリットとしては以下の点が挙げられます。

  • 各種手数料・為替で圧倒的な優位性がある
  • 先物・オプションや外国株式も取引可能
  • 国内株式のIPO取り扱いが伝統的大手証券会社並みに充実

まず取引手数料が低い点は大きく評価でき、他社より突出しているポイントです。手数料が気になるのは主に国内株式の売買手数料ですが、SBI証券ではこの手数料体系を2つのコースから自分に合ったものを選ぶことができ、他社に比べて有利な条件となっています。私は1日で国内株式を大きく取引することが少ないため、1日当たりの約定金額が100万円以下の場合は手数料が0円となるアクティブプランを選んでいます。

為替も有利で住信SBI銀行で購入した外貨(米ドル)を使うことで、一般的な銀行や証券会社に比べてかなり有利に米ドルを調達できるため、外国株式を取引しやすいというのも非常に大きいメリットです。

また、投資できる商品も多く、先物・上場オプションを取引できるという資産の種類としてはもちろん、投資信託も長期投資商品として魅力的なものを揃えています。

また、SBI証券は国内株式のIPO(新規上場・新規公開株とも呼ばれる)に強く、他のネット証券ではほぼ皆無なだけでなく、SBI証券の引受幹事数はすべての証券会社の中でもトップレベルであり、IPOを狙うならSBI証券が第一の選択肢になります。

はっきり言ってSBI証券には目立ったデメリットがありません。しかし、他社と比べると以下の点は気になります。

  • ポイントプログラムが独自のもので、他のサービスに流用しにくい
  • 外国株式の専用ページは市場の急変時に繋がりにくい

SBI証券は必ず口座開設しておきたい証券会社であることに変わりはありませんが、ひとつのサービスに依存することはリスク集中の観点から非常に危険です。そのため、次に紹介する楽天証券やマネックス証券の口座を開設し活用していきたいところです。

松井証券

松井証券

松井証券はデイトレーダーの方にとてもおすすめの証券会社です。そのメリットとしては、

  • 3種類の信用取引が利用できる
  • 1日信用取引の手数料が0で、約定100万円以上なら金利も0になる
  • 通常は売建できない新興市場で人気の銘柄も「プレミアム空売り」だと売建できる

デイトレードにおいて、信用取引の利用は必須と言えます。もし現物取引であれば同じ銘柄に対して余力を使い回すことができません。なので特にスキャルピング時には細かい値幅を何回も取りに行くことができないのです。一方、信用取引であれば同じ銘柄であっても何往復も同じ余力で取引できるため、信用取引を使うことは必須なのです。1日信用取引手数料が0で、デイトレーダーであれば1日100万円程度の約定は普通で金利0の条件も簡単にクリアできるでしょうから、松井証券はコスト面では圧倒的に優位性があります。

また、新興市場の銘柄にありがちですが、空売りしたくても信用取引に対応していない銘柄は案外多いものです。松井証券では、そのような銘柄でもプレミアム空売りとして、通常であれば信用取引できない銘柄も空売りすることができます。同じような制度はSBI証券にもありますが、利用できる銘柄が異なるので使い分けると良いでしょう。

もしデイトレードするのであれば、SBI証券と並んで絶対に準備しておきたい証券会社です。

一方、私個人的の感覚ですが、取引するための画面(いわゆる9インターフェイス)がシンプルすぎて、物足りなさを感じることが多いです。チャートや出来高などは松井証券のツールで見るのは少し辛いので、後述の楽天証券やマネックス証券を活用していくといいでしょう。

楽天証券

楽天証券

国内で確実に口座を開設しておきたいもうひとつの証券会社が楽天証券です。楽天証券のメリットとしては以下の点が挙げられます。

  • 取引件数・金額に応じた楽天ポイントが付与される
  • ツールや情報が意外と充実している
  • 初心者にも優しい

楽天グループでは「ハッピープログラム」というポイントサービスを提供しています。楽天銀行の口座を開設し、楽天証券の出入金口座として連携すると、取引件数や金額によってポイントが付与されます。

ハッピープログラムのポイントは、取引だけでなく投資信託でも付与されます。投資信託を50万円以上保有していると、投資額に応じたポイントが毎月付与されます。

また、投資信託での投資を真面目に考えている方は、楽天証券を薦められたことがあるのではないでしょうか?それは楽天VTIという投資信託が投資の初心者にとって非常に有力な選択肢となるからです。

米国のバンガード社が出しているVTI(正式名称は「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」)というETFが存在します。VTIは最も大きな株式マーケットであるアメリカへ分散投資できる超優良な低コストETFなのですが、日本人にとってはVTIが米国で上場しているため買い付けが面倒で、かつETFでは一般的に分配に基づく再投資を自分で行うことが必要なため投資に手間がかかります。

楽天ではこのVTIを買い付ける投資信託を用意しており、外国市場で購入や再投資を行うことなく、投資信託をあらかじめ買っておくだけでVTIによる分散投資の効果を享受できるのです。

楽天証券のデメリットとしては以下の点が挙げられます。

  • IPOはかなり弱い
  • 外国株式の取扱が少ない

IPOが弱いとはいえ、国内株式や投資信託の取引を行うのであれば楽天証券はぜひ口座開設して活用していきたい業者のひとつです。

マネックス証券

マネックス証券

株式取引を行うならマネックス証券もおすすめです。マネックス証券のメリットとしては以下の点が挙げられます。

  • 米国株式で取引できる銘柄が他社よりも充実
  • 外国株式の取引が多い場合には手数料が最安となる
  • IPOが完全に平等

マネックス証券では豊富な銘柄の米国株を取引できることが大きなメリットです。他の大手ネット証券会社では3,000銘柄前後の取り扱いが多い中、マネックス証券では3,800銘柄以上の中小型銘柄も含めた米国株を売買することができます。

また、米国株式の1取引あたりの最大手数料は22 USDに設定されているため、多少金額の大きな売買となっても手数料をあまり気にせず取引することができ、取引量の多い方にとっては最安となる可能性があります。

マネックス証券ではIPOの抽選が毎回完全に平等な点も魅力です。IPOでは、抽選に当選して公募価格で株式を購入できた場合、初値売却により利益を得られる実績が多いため、投資手法として人気があります。

しかし、IPO銘柄は基本的にどの証券会社でも多くの投資家の購入希望が殺到するため、抽選倍率は高くなる傾向にあり、何度応募してもなかなか当選しません。抽選を受ける段階で申し込んだ株式を買い付けるための資金が必要となるため、申込株式数に応じて抽選を行う一般的な証券会社では、多くの株式を申し込める資金力のある投資家に有利な抽選方法となってしまっているのです。

デメリットとしては以下の点があげられます。

  • 国内株式の手数料が若干気になる
  • 米国株・中国株以外の外国株式を取り扱っていない

米国株式で多く取引を行うことを検討しているのであれば、マネックス証券は非常に有力な証券会社です。

ここまでおすすめの証券会社を紹介してきました。トレーディングで収益を得て安定して生活を送るためには様々な資産クラスを取引できることが必要となります。これを機にここで紹介した証券会社の口座を開設し、取引を始めてみてはいかがでしょうか?