iDeCoの金融機関選びのポイント①手数料
個人型確定拠出年金(以下iDeCo)に使う金融機関を選ぶ場合、もっとも大きく差が出るのは手数料です。
1回あたりの金額が少額だからといって油断は禁物。数十年かかるとなれば、案外大きな差となります。
もしかすると、今使っている金融機関から乗り換えた方がトータルでは手数料が低くなる、というケースももちろんあります。しっかりチェックしておきましょう。
加入手数料・移管手数料:初回のみ
iDeCoに加入する時、企業型確定拠出年金(DC年金)からの移換時に発生する費用です。
国民年金基金連合会に対して2,829円(税込)の支払いが発生します。(初回および移管時)
口座管理手数料:毎月
iDeCoに加入していると毎月かかる費用です。
国民年金基金連合会に対して105円(税込)、信託銀行に対して66円(税込)の合計171円が毎月最低でもかかります。
そして、独自の手数料として毎月費用を請求する金融機関があり、これがiDeCoの金融機関選びのポイントです。
大手ネット証券であれば金融機関の口座管理手数料を無料としているところもあり、最低限の毎月171円の費用で済みます。
受取手数料:振込の都度
実際にiDeCoを受け取るときに、振り込みにかかる手数料です。
ほとんどの金融機関で振込の都度440円(税込)かかりますが、ごく稀に異なる金額の金融機関もあります。
こちらは金融機関ごとの差がほとんどないため、選ぶ上でのポイントとはなりにくいですが、費用としてかかるということは認識しておきましょう。
iDeCoの金融機関びのポイント②対象商品
iDeCoで投資する投資信託については、金融機関があらかじめ選定したファンドに対してのみ投資することができます。つまり、証券会社によって投資できる投資信託が異なるため、証券会社選びは重要です。
あらかじめ国が指定したファンドの中から証券会社がさらに絞っているため、すごくダメな投資信託が混じっているということは少ないのですが、それでもベストな投資信託を選びたいですよね。
人気が高いのは以下のような投資信託です。
- 全世界の株式全体に連動するファンド
- 世界の株式マーケットを牽引する米国市場に連動するファンド
- 高成長企業の比率が高いNASDAQ100指数に連動するファンド
ひとつの金融機関がiDeCo商品として提示できる商品数の上限が35本であるため、実はこれらすべての優良ファンドを選べる証券会社は非常に少ないのです。
証券会社から見れば、自分たちのフィーの取り分が大きいアクティブファンドを売りたいので、低コストのパッシブ型のファンドが少なくなりがちなのは仕方のないことです。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 楽天・全世界株式インデックス・ファンド
- SBI・V・全世界株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- SBI・V・全米株式 インデックス・ファンド
※S&P500は米国株式の時価総額上位500社であるため厳密には米国全体に投資するのとは異なりますが、全米株式の時価総額のうち80%をしめ、大きなパフォーマンス差は見られないため、ほぼ全米に投資できているといって問題ないでしょう。
- eMAXIS NASDAQ100インデックス
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
※レバレッジをかけたファンドとして人気のある通称「レバナス」はiDeCoの対象外です。
iDeCoの注意点3つ
実質的な税制優遇であるiDeCoですが、注意点もあります。
- 原則60歳まで引き出せない
- 課税所得がない場合、掛金の所得控除によるメリットはない
- クレジットカードなどで掛金を拠出することはできず、口座引き落としのみ
特に注意が必要なのは3点目の掛金拠出です。最近は積立投資をクレジットカードなどから払うことでクレジットカードのポイントをGETできるサービスがあるのですが、iDeCoでは口座引き落としのみでありクレジットカードを利用することができません。
マネックス証券 公式サイトもチェック!マネックス証券をおすすめする理由
マネックス証券はネット証券であることもあって、iDeCoにかかる手数料が業界の中でも最安水準です。
また、取り扱っている投資信託についても優良かつ安定したファンドを厳選しており、かつ非常に低コストな商品が揃っています。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス
- たわらノーロード NYダウ
海外株式のインデックスファンドについては他にも先進国株や新興国株のインデックスファンドも揃えており、iDeCoで海外株式ファンドへの投資を検討している方にとって、マネックス証券は非常に魅力的だと言えますね。
これを機に、マネックス証券でiDeCoをはじめてみてはいかがでしょうか?