専業トレーダーってなんかキラキラしていて、クレジットカードも高級なものを持っているに違いない──。
専業トレーダーの生活については多くの方が誤解されているようで、割とよく質問されることのひとつです。
確かに年数億円も稼いでいるような凄腕投資家であればそのような華やかな生活をしている方もいるのかもしれませんが、実際のところ普段の生活でたくさんお金を使うという方は身の回りにいないですかね。
この記事では、雑談も兼ねて脱サラして専業トレーダーになった私の生活ぶりを語ってみます。
専業トレーダーの生活
「専業トレーダー」という職業の人が身の回りにいる方はそれほど多くないのではないでしょう。そのため、その生活ぶりについて質問を受けることがとても多くなってきました。
- どのくらい利益が出ているの?
- 何時に起きて何時に寝てるの?
- 普段の食事は何食べてる?
- やっぱり良い家に住んでるんじゃない?
- クレジットカード何使ってんの?
「いやいや、それを質問するのは不躾すぎないか」というような質問を受けることも多々ありますが、やはり専業でやっている物珍しさから興味があるのでしょうか。
恐らくですが、専業でやっている方の生活ぶりは多くの方が想像するよりも質素なものです。
専業でやっていると、投資で得た利益はどうしても再投資するなり貯金に回すなりすることになります。投資で勝てているうちはいいのですが、取引がうまくいかないことや予想外の市場の動きなど利益を上げられない時期が必ずあります。
あとは、そもそも専業でやっている人は自己管理能力がしっかりしているので、支出をしっかり管理しているものです。「自分にとって必要なものであるか」「本当に価値のあるものなのか」を考えてからお金を使うので、本当の意味で無駄遣いするということはかなり少ないでしょう。
独立すると支出が減る?
私自身の経験ですが、会社員時代と比べると独立してからの支出は遥かに減りました。
今振り返ると、会社員時代は必要な交際費も含めてかなり支出が多かったと思います。すぐに思い浮かぶものだけでもこんな感じです。
- 会社で経費申請できない自己負担金額
- 社内外の人たちとの会食・飲み会
- タクシーでの移動(公私共に)
- ブランド品、クレジットカードなど見栄のための出費
- 残業の結果、夕食も外食メイン
独立してみると、これらの出費はほぼ無くなったと言ってもいいでしょう。交際費と食費の変化が大きく、さすがに友人との食事やランチカフェなどは増えた気がしますが、それでも会社員時代と比べて三分の一くらいまで減りました。
それ以上に減ったのが見栄に伴う出費です。ボーナスのたびに腕時計や財布などの買い替え(当時はストレスを買い物で発散していたこともありますが)、支払いの度にちらっと見せるためのクレジットカードの高額な年会費、移動のためのタクシー利用などは、今ではなくなりました。
当時はアメックスプラチナを持ちながら(なぜか)ラグジュアリーカードを持つなど、世間で言うところの豪華なクレジットカードを持っていました。今思えば、見栄や使うときの優越感みたいなものに浸っていたのだと思いますが、決して無駄な出費ではなかったと思います。例えば、急な接待でどうしてもお店選びをしなければならないのにそんな時間がないときなど、デスクに頼んで選んでもらうなど、意外とうまく使いこなしていた気がします。
このような変化があった一番の理由は、独立してみて自分の支出に対して「本当に必要か?」を常に考えるようになったのが大きいですね。
まとめ
会社勤めの方にとって「専業トレーダー」はある種の魅力があるのかもしれませんが、当事者にとっては日々狩るか狩られるかの戦場で戦うというプレッシャーに押しつぶされそうになりながら過酷な生活を送っているのです。
皆さんには専業トレーダーという生き方について、正しい理解をしていただける日が来ることを願っております。