投資するに値する有用な海外ETFは?[VOO・VT以外も]

株式・債券

一昔前まで海外ETFへの投資は敷居が高く、日本で海外ETFへ直接投資しているという人はかなり稀でした。

今ではネット証券のサービスがどんどん良くなっており、空前の投資ブームもあいまって、優良な海外ETFへ投資する方が増えています。

とはいえ、投資初心者にとって海外ETFはかなりハードルが高いと感じるもの。特に「どの商品が本当に良いETFなのか、違いがわからない」という方が多いようです。

この記事では、専業トレーダーが投資する価値のある海外ETFを厳選し紹介してみます。

なぜETF?

株式投資には様々な方法があります。個別株式を選ぶ手間を嫌う一般の投資家にとって、ファンド形式で購入できる投資商品は有力な選択肢となるでしょう。ファンドは大まかに言えば投資方針がインデックス型かアクティブ型かという2種類に分けられ、アクティブファンドのコストの高さについては今更語るまでもないでしょう。現に、ここ10年以上、インデックス型のファンドが圧倒的に選ばれており、一般投資家のマネーリテラシーの向上が垣間見えます。

インデックス型の長期投資を行うための商品は大まかに2種類あり、ひとつは投資信託、もうひとつはETF(上場投資信託)です。投資信託は投資がとにかく簡単ということで、投資初心者の方にはこちらをおすすめします。一方、それなりの投資経験がある方に対しては、ETFがおすすめです。

ETFのメリットは投資信託に比べて投資家が負担するコスト(信託報酬等)が圧倒的に低い点です。例えば米国のS&P500に連動する商品で比較すると、国内投資信託でもっとも信託報酬が低いものは0.0968%程度(三菱UFJ国際投信のeMAXIS slim)ですが、これが海外ETFだと経費率0.03%(バンガードのVOO)です。インデックス型の長期投資において、このわずかな差は大きいです。

株式であれば国内投資信託のコストは競っているように見えますが、投資対象が特定の株式(小型株や新興国株式)、債券や金になると国内投資信託が比較にならない程度の差があります。国内資産への投資のみを望むのであれば国内投資信託が優れるかもしれませんが、投資対象の分散という観点ではあえて選択する必要性もないでしょう。

また国内投資信託では優良なファンドほど分配金を出していません。一方で、海外ETFでは優良なものでも定期的に分配金を出しているものが多く、再投資するもよし、インカム収入源とするもよしと、選択肢がある点は大きなメリットです。さらに、海外ETFの多くは米ドル建てであり、為替の影響を受けにくい点もメリットと言えます。

まずは鉄板!株式市場全体に投資できるETF

ここで紹介する海外ETFはいずれも超がつくほど有名なものであり、海外ETFへの投資を検討するなら絶対にチェックしておきたいETFです。QQQ以外はいずれも「バンガード社(Vanguard)」という有名なETF運用会社が出している商品です。

全世界の株式市場の中心は米国ですから、勝ち馬にのるという意味で米国株ETF(VOO・VTI)を選ぶもよし、とにかく全世界へ投資先を分散させるならVTを選ぶもよしと、「この中からどれを投資対象に選ぶか」だけでも頭を悩ませることになります。

VOO:バンガード S&P500 ETF

米国のS&P500インデックスに連動するETFで、経費率は0.03%。S&P500インデックスとは「ニューヨーク証券取引所」「NYSE American」「NASDAQ」に上場している米国の大企業500銘柄の株価を元に算出される指数(インデックス)です。その時価総額は米国株式市場全体の約80%を占めており、米国経済全体の動向を見る指標としてよく使われます。

GAFAなどメガテック銘柄が含まれており、必然的に情報通信セクターのウエイトが高くなるという特徴があります。

S&P500インデックスに連動する海外ETFは「VOO」の他に、ステートストリートの「SPY(経費率0.09%)」、ブラックロックの「IVV(経費率0.03%)」が存在します。SPYは経費率が高いため候補から除外でよいでしょう。VOOとIVVはファンドの規模も近い水準にありどちらを選ぶか悩ましいところです。直近の経費率の引き下げに注目すると、引き下げはVOOが先に行い、IVVが後を追う構図になっているため、「VOO」の方をおすすめします。

QQQ:インベスコ QQQ トラスト ETF

米国のNASDAQ100インデックスに連動するETFで、経費率は0.2%。NASDAQ100インデックスとは、米国の「NASDAQ」証券取引所に上場する銘柄のうち、金融機関を除く、時価総額上位100社から構成される指数(インデックス)です。ニュース等では、ナスダックとしてNASDAQ総合が言及されることが多いのですがNASDAQ総合は全銘柄(3,000銘柄以上)の指数であり、NASDAQ100とは別のインデックスです。

NASDAQ100はS&P500よりも銘柄の集中度合いが高い点が特徴です。ITセクターの比率では、S&P500の25%強に対し、NASDAQ100は50%強とさらに高く、より成長産業の組み入れ率が高いインデックスと言えます。もっと言えばNASDAQ100は大型ハイテク銘柄に代表されるグロース株に支配されており、グロース株の値動きや見通しに注意が必要です。

VTI:バンガード トータルストックマーケット ETF

米国のCRSP USトータル・​マーケット・インデックスに連動するETFで、経費率は0.03%。CRSP USトータル・​マーケット・インデックスは米国株式市場の大型株から小型株までを網羅した指数(インデックス)であり、米国上場企業で投資可能銘柄のほぼ100%となる約4,000銘柄から構成されます。

小型株が含まれることで上記のVOOとは若干(本当に若干ですが・・・)パフォーマンスの傾向が異なっており、良くも悪くも「VOOより分散されたリターン」となることが特徴です。特筆すべきはその経費率であり、経費率0.03%は他のメジャーなETFよりも低い水準です。全米株式ETFをコストで選ぶなら「VTI」がおすすめ。

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VT:バンガード トータルワールドストックマーケット ETF

FTSE オール・ワールド・インデックスに連動するETFで、経費率は0.08%。FTSE オール・ワールド・インデックスは先進国・新興国株式市場の大型株から小型株を網羅した指数(インデックス)であり、全世界の投資可能な市場時価総額の90%以上をカバーし、約9,000銘柄から構成されます。

日本を含む先進国・新興国を投資対象としているため、全世界の株式をこれ1本でカバーするETFと言っても過言ではありません。投資対象の約60%が米国企業であり、投資対象としてVTをメインとして様々な味付けをしていき自分のポートフォリオを作っていくという方法もあります。

なお、コスト意識の高い米国ではVTと同じ運用を少しだけ手間を加えることで低コストで行うこともザラです。というのも、全米株式ETFのVTI(経費率0.03%)を60%、先進国市場除く米国ETFのVEA(経費率0.05%)を30%、新興国ETFのVWO(経費率0.1%)を10%の割合で購入することで、経費率を0.043%におさえVTとほぼ同じ運用を行うことが可能なのです。

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最近注目されているETF!?

最近巷で話題の「レバレッジのかかったインデックス型」ETF。レバレッジとは英語の「てこ」を意味しており、ファンド内で先物等を活用することにより、連動対象となる指数に対して数倍の値動きを目指すファンドです。

ブルとベアの2種類があり、ブルは指数に対して同じ方向に連動、ベアは指数と逆の方の方向に価格が動きます。

レバレッジがかかると値動きが荒くなるため投資上級者向けの商品ですが、マーケットの動きによっては短期で大きなリターンが狙えるということで注目度が上がっています。

SPXL:Direxion デイリー S&P500 ブル3倍 ETF

米国のS&P500インデックスの3倍の値動きを目指すETFで、経費率は1.03%。S&P500インデックスは先ほどVOOでもご紹介しましたね。株式市場の勝ち組であるS&P500のさらに3倍の上昇を狙う投資家が投資する商品です。当然下落時にはS&P500の3倍下落するため、中長期で投資するならそれなりの胆力が必要となります。

以下で紹介するレバレッジ型のETFも同様ですが、経費率の水準がやや高いのが玉にキズ。

SOXL:Direxion デイリー 半導体株 ブル3倍 ETF

SOXインデックスに連動するETFで、経費率は0.99%。SOXインデックスは日本語ではフィラデルフィア半導体株価とも呼ばれNASDAQ OMX PHLXというNASDAQ系取引所のひとつが算出・公表しているインデックスであり、半導体の製造・流通・販売を行う世界中の企業30社から構成されます。インデックス算出にあたり組み入れられている銘柄には米国に加えて中国・台湾・オランダなどの企業が含まれます。

半導体は、世界的なPCとスマートフォンの普及に加え、途上国・新興国のIT化の進展、さらに近年ではIOT(Internet of Things)や暗号資産マイニングの影響で需要が年々増しています。ここ数年は世界的な半導体不足に陥っており、半導体の供給遅れにより自動車や太陽光発電設備の納品が遅れる事態が世界中で見られています。その結果、半導体価格は大きく上昇し、SOXインデックスも驚異的な上昇を見せています。

その反面、半導体需要は景気動向に大きく左右され、半導体関連が不調な時期においてSOXLは極端な下落の可能性を孕んでおり、上級者向けの銘柄のひとつと言えます。

TECL:Direxion デイリーテック株 ブル3倍 ETF

S&Pテクノロジー・セレクト・セクターインデックスに連動するETFで、経費率は1.02%。S&Pテクノロジー・セレクト・セクターインデックスは、米国のS&P500インデックスのうちIT関連の銘柄から構成されます。具体的には、産業分類がテクノロジーハードウェア・ストレージ・周辺機器、ソフトウェア、通信機器、半導体・半導体装置、ITサービス、電子装置・機器・部品の業種に分類される企業で構成されます。

注意点は先ほどのSOXLと同様です。ちなみにDirexion社が運用するレバレッジ3倍ETFにはベア型も含めて10種類以上存在しますが、成長産業への投資という観点からSOXLとTECLのみが注目されているようです。

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根強い人気!高配当株式ETF

インカム収入を狙う方には高配当銘柄を対象にしたETFも人気です。分配金への課税の観点から個人的にはあまりおすすめしないものの、毎月分配型の国内投資信託と異なり蛸足ファンドではないため、投資目的次第では有力な選択肢です。

よく知られているのはSPYD・HDV・VYMですが、傾向が似ている増配株式ETFや優先株ETFはあまり知られておらず、穴場であるかもしれません。

SPYD:SPDR ポートフォリオS&P500高配当株式 ETF

S&P500高配当インデックスに連動するETFで、経費率は0.07%。S&P500高配当インデックスは、S&P500インデックスに採用されている500銘柄のうち配当利回りが高い80銘柄から構成される指数(インデックス)です。

高配当株式ETFの中では配当利回りが高い点に注目(2020年2月末時点で5.1%)。また、80銘柄から構成されているとはいえ、ETFの中でおおむね均等なウエイトとなっており、各銘柄の集中度合いがもっとも低く分散が効いている特徴があります。上位セクターは不動産・一般消費財となっています。

HDV:iシェアーズ コア米国高配当株 ETF

モーニングスター配当フォーカスインデックスに連動するETFで、経費率は0.08%。モーニングスター配当フォーカスインデックスは、モーニングスター社が算出・公表する米国上場の米国高配当株を構成銘柄とした指数(インデックス)です。

高配当株式ETFの中では配当利回りはSPYDとVYMの間に位置します(2020年2月末時点で3.8%)。また、約80銘柄から構成されておりウエイトはかなり偏っており、上位10銘柄で全体の60%以上を占めています。上位セクターはエネルギー・通信サービスです。

VYM:バンガード 米国高配当株式 ETF

FTSE高配当利回りインデックスに連動するETFで、経費率は0.06%。FTSE高配当利回りインデックスは、米国株式市場における配当利回りが上位の銘柄(REITを除く)を構成銘柄とした指数(インデックス)です。

高配当株式ETFの中では配当利回りがもっとも低くなっています(2020年2月末時点で3.4%)。また、銘柄数自体は約400銘柄から構成されているものの、上位10銘柄で全体の約25%を占めています。REITは含まれておらず、上位セクターは金融・消費財です。

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VIG:バンガード 米国増配株式 ETF

S&P 米国配当成長インデックス(S&P US Dividend Growers Index)に連動するETFで、経費率は0.06%。S&P 米国配当成長インデックスは、米国市場で10年以上連続増配実績のある大型・中型株で構成されている銘柄から構成される指数(インデックス)です。

実は、以前は「NASDAQ US ディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス」という別のインデックスに連動させていたのですが、2021年6月1日より現在のインデックスを参照するようになりました。この背景としてコロナショック直後に減配ないしは配当なしとした企業が増えたことで基準の緩和が必要になった点、各銘柄の流動性(出来高)を重視するようになった点などがあげられます。

配当利回りは2%程度。300銘柄弱で構成されており、上位10銘柄で全体の30%以上を占めるなど、どちらかというと銘柄は集中しています。上位セクターは資本財・一般消費財です。REITは明確に除外されており、エネルギーのウエイトはほぼ0です。

PFF:iシェアーズ 優先株式&インカム証券 ETF

ICE 上場優先株式&ハイブリッド証券 トランジション インデックスに連動するETFで、経費率は0.46%。ICE 上場優先株式&ハイブリッド証券 トランジション インデックスは、米ドル建て優先株式・ハイブリッド証券から構成される指数(インデックス)です。優先株式は議決権がない代わりに、配当に対する権利の順位が普通株式よりも高いという特徴があります。

配当利回りは4%超。約500銘柄で構成されており、上位10銘柄で全体の15%以上を占めており、どちらかというと銘柄は分散しています。上位セクターは金融で60%以上を占めています。これは金融機関がハイブリッド証券と言われる株式と債券の中間のような証券を発行しており、指数構成銘柄の多くを占めていることが原因です。

高い利回りは魅力的である一方、かなり金融に偏っているため、マーケット混乱時の動きには注意が必要です。リーマンショック級の金融機関の危機が今後訪れるのかは誰にもわかりません。

[優先株ETF]PFF, PGX, PFFD, PGFは何が違う?[ハイブリッド証券]
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株式以外も!有用なETFを知ろう!

IAU:iシェアーズ ゴールド・トラスト ETF

金地金価格の変動に連動するETFで、経費率は0.25%。金価格に連動する商品はいくつかあり、ETFの他に金地金(ゴールドの延べ棒)、投資信託などがありますが、保管費用や盗難リスクなどを総合するとETFに軍配が上がります。金に連動するETFの中でも、最近はもう少し経費率が低い「GLDM」「SGOL」というETFが登場しましたが、これらは流動性が低くETFで取引しにくい点が致命的です。

金を保有すること自体は配当や利息を生み出さない一方、マーケットの下落時には価格が上昇するなどリスク資産と価格の動きが異なるという点が金投資の動機となります。比較的インフレに強い安定資産とも言えます。しかし、小口の個人投資家であれば金を長期保有するメリットは薄いかもしれません。

BTCX:CIギャラクシー ビットコイン ETF(日本では取引できません)

金をはじめとした貴金属は投資対象としては「コモデイティ(または商品)」と呼ばれます。コモディティには様々なものが含まれており、貴金属・卑金属・原油・農作物といったさまざまな商品が存在します。その中でも近年は暗号資産(仮想通貨)が注目されており、米国やカナダで先物を使ったビットコインETFが上場しこれをおすすめしたいところですが、残念ながら日本の証券会社では低コストなビットコインETFを買うことができません。

もし取引できるようになれば、今のところビットコインETFでもっとも経費率が低いのは、ギャラクシーデジタル社が運用するカナダ上場の「BTCX(経費率0.4%)」のため紹介してみました。ちなみに米国上場であれば「BITO(経費率0.95%)」が唯一のものです。

ここからは債券のETFをあげていきます。

TLH:iシェアーズ 10-20年米国債 ETF

残存期間が10-20年までの米国の国債(Treasury)へ投資した際の指数に連動するETFで、経費率は0.15%。ETFが連動する指数は債券価格の影響を受けるため、国債利回り(金利)が高いときに安く購入できれば価値の安定したETFとして保有できる特徴があります。

さらに残存が長い米国債へのエクスポージャーを求めるなら、「TLT(経費率0.15%)」という20年超の超長期国債に連動するETFもあります。長期債への投資を検討しているのであれば、超長期債を選ぶ方が利回りが高くなりやすい傾向にあります。

米国債への投資にはある程度のニーズがあるため紹介してみました。他にも米国物価連動国債に連動する「TIP」が有名です。しかし国債の利回りでは資産を増やすのに時間がかかるため、「どうしても債券に分散投資したい」という方にはこれから紹介する社債に連動するETFが現実的な選択肢となります。

AGG:iシェアーズ コア米国総合債券市場 ETF

ブルームバーグ・米国総合インデックスに連動するETFで、経費率は0.04%。ブルームバーグ・米国総合インデックスは米国の投資適格社債から構成されるインデックスであり、平均デュレーションは8年程度とリスクを抑えた分散がなされています。

債券への投資では国債のみとなりがちですが、格付の高い企業の発行する社債を投資対象とすることで安定的な投資利回りの確保を図ります。債券は個人が特定銘柄を持つにはリスクが集中しすぎており分散投資が必須となりますが、ETFを活用することで低コストで投資できる点は魅力です。

BND:バンガード トータル・ボンド ETF

ブルームバーグ・米国総合浮動調整インデックスに連動するETFで、経費率は0.035%。ブルームバーグ・米国総合浮動調整インデックスは米国の投資適格社債から構成されるインデックスです。

米国社債のETFには代表的なものとして「AGG」「BND」に加え「LQD」の3つがあります。「LQD」は連動指数が異なっており経費率が0.15%とやや高め。「AGG」と「BND」の違いはほぼないと考えてよく、シンプルに経費が安いBNDを選ぶのがベター。あえて「AGG」を紹介したのは、どうやら米国社債ETFでは古くから存在する「AGG」の方が有名らしく、紹介してみました。

[米国社債ETF]AGG, BND, LQD, USIGは何が違う?[債券ETF]
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BNDX:バンガード トータル・インターナショナル・ボンド ETF

バークレイズ・グローバル総合(米ドル除く)浮動調整RIC基準インデックス(米ドルヘッジベース)に連動するETFで、経費率は0.08%。ブルームバーグ・グローバル総合インデックスは全世界の投資適格債券から構成されるインデックスです。

こちらのETFは米国部分とそれ以外の国のETFを分けるという趣旨で米ドルが除かれており、米国投資家が保有することを想定しているものですが、日本の投資家が保有するにも優れた債券ETFです。

投資対象のうち約20%を日本が占める点は気になりますが、欧州や米国以外の北米、アジアまで幅広い国に投資でき、利回りの高さに魅力がある中国の債券も含まれるという特徴があります。

JNK:SPDR ブルームバーグ・ハイイールド債券 ETF

ブルームバーグ・ハイイールド・ベリーリキッドインデックスに連動するETFで、経費率は0.4%。投資対象がジャンク級格付を含むハイイールド債券のうち流動性が高い銘柄から構成されるインデックスであり、平均格付はシングルBです。

投資適格社債よりもさらに利回りを追求するためのETFです。

[ジャンク債]HYG, JNK, SJNKは何が違う?[ハイイールド社債ETF]
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ここで紹介した海外ETFを買うためには?

ここで紹介した海外ETFを買うためには、証券会社で外国株式用の証券口座が必要になります。海外ETFはどの証券会社でも対応しているわけではありません。まだ外国株式用の証券口座を持っていないという方は、まずは楽天証券で口座開設しましょう。

まとめ

この記事では投資する価値のある優良な海外ETFを紹介しました。

世の中には様々なファンドがある中、本当に投資する価値のある商品は非常に限られており、インデックス型の海外ETFはその中でも歴史があり、富裕層で見逃している方はまずいないくらいです。みなさまには長期投資にETFを活用していただくことで、資産形成の実現に少しでもお役に立てれば幸いです。